胃腸科
胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃がん・胃潰瘍・急性胃炎・ポリープ・食道癌・逆流性食道炎などを調べる検査です。当院では次の3通りの方法の中から患者様に選んでいただくことができます。
-
安定剤を使って眠っている間に口から検査を受ける。
- メリット
- 眠っている間に検査が受けられるので、苦痛がありません。
- 注意点
- 安定剤を使うので、2〜3時間休んで帰るか、付き添いの人と一緒に帰ることが必要です。
-
のどの麻酔だけを行い、安定剤を使わずに口から検査を受ける。
- メリット
- 検査が終わればすぐに説明を聞いて帰ることが出来ます。
- 注意点
- カメラが喉を通るので、嘔吐反射が出て少し苦しい場合がありますが、個人差があります。
-
鼻からカメラを入れる方法で検査を受ける。
- メリット
- 鼻だけの麻酔で、苦痛が少なく検査ができます。検査中、画面が見れます。検査が終わればすぐに帰ることが出来ます。食事も30分後には可能です。
- 注意点
- 鼻の中が狭い方は検査中に鼻の中に違和感を感じる場合があります。
より苦痛の少ない細い内視鏡を使用します
安定剤を使って眠っている間に検査が受けられます。
腹部超音波検査(エコー)
肝臓・胆嚢・腎臓・膵臓・甲状腺・前立腺などの病状がそのままの状態で見ることが出来ます。検査は横になって、患部に検査用端子をそっと当てるだけです。最も楽で、有用な検査のひとつです。膝や肩の関節に水が溜まっているかどうか、皮膚の腫瘍の大きさや内容も見ることができます。
肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・膵臓・前立腺などが検査できます。
こんな検査や治療から始めます。
腹痛 | 腹痛の原因は胃・小腸・大腸のトラブルである事がほとんどですが、そのほかの原因でも起こることがあるため専門的な診察が必要となります。胆石症や急性膵炎、婦人科疾患や尿管結石、時には心筋梗塞や動脈瘤でも強い腹痛が起こることがあります。症状に応じて血液検査やエコー・CTで迅速にかつ正確に診断をつけていきます。まず、痛みを取ることを優先します。痛みを取りながら診断をつけていきます。 |
---|---|
ウイルス性胃腸炎 嘔吐下痢症 (下痢・嘔吐・服痛・発熱) | 数日の潜伏期間の後に発熱・腹痛・下痢・嘔吐・頭痛のうち、いくつかの症状が起こります。ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスの感染である事が多く、症状がそれぞれ異なります。ノロウィルスの場合は感染力が強く、突然の高熱と強い下痢と嘔吐、腹痛・頭痛が起こり症状が長く続きます。全てのウイルスで、下痢便や嘔吐物は人に移る原因となります。 下痢と嘔吐が続くと脱水症状となるため点滴が必要です。 点滴の目安として ①4回以上のひどい水様性下痢 ②38度以上の高熱がある場合 ③嘔吐が3回以上あったとき |
食中毒 | 食事のあと3時間以上経過して嘔吐・下痢・腹痛などの症状が出現します。一緒に食事をした人にも症状が出れば疑いが強くなります。点滴や吐き気止めが必要です。周囲の人に感染します。原因となる菌の種類はたくさんありますが、キャンピロバクターと病原性大腸菌が最も多く検出されています。血便が出た場合は重症の可能性があり、早急に診察を受ける必要があります。 |
虫垂炎 | 右下腹部に強い痛みがあり段々強くなってきます。発熱と吐き気を伴うことが多く、下痢が起こることは稀です。症状が酷似した病気が幾つかあり、お腹の慎重な診察と腹部エコーや腹部CT検査で診断を確定していきます。初期であれば抗生物質で治す事が出来ますが、炎症が進行していけば入院して手術が必要となります。 |
大腸憩室炎 | 大腸の小さな凹みに感染が起こり強い腹痛が起こります。右下腹部・左下腹部に起こる事が多くCT検査などで診断を確定していきます。抗生物質の点滴と内服薬で改善することが多く症状が悪化すれば入院が必要なこともあります。 |
ストレス性胃炎 ストレス性下痢症 | 不安や心配事・過労による強いストレスによって腹痛が起こります。主にミゾオチ辺りに痛みが起こります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍と症状が似ているため専門的診断が必要です。ストレスにより下痢や嘔吐が起こる事もあり、胃薬や安定剤など症状が改善するように治療を進めます。 |
胃潰瘍・十二指腸潰瘍 急性胃腸炎・胃がん | 当院で胃内視鏡をして診断をつけます。胃炎や胃潰瘍はピロリ菌が原因となる事が多く、検査で陽性の診断が出れば、内服薬で除菌を行います。早期胃癌だけでなく進行胃癌でも症状がないことがあります。内視鏡による胃癌検診も当院で行なっています。 |
胆石症・急性胆のう炎 | お腹の右側から背中に痛みが起こります。お腹の診察とエコー検査・腹部CT・血液検査で迅速に診断がつきます。胆石症は症状がないものもありますが、痛みや発熱が起こってきた場合は急いで治療する必要があります。 |
便秘症 | 下剤の種類はたくさんありますが、その中から診察や問診で体に合う下剤を選んでいきます。浣腸が必要な場合もあります。問診とお腹の診察が大切です。肛門の出口に「かたまり」として溜まった場合は自力では出ないこともあります。その場合は摘便が必要です。病気また直腸癌や大腸癌が隠れている時もあるので注意が必要です。 |
慢性肝炎・肝臓癌 アルコール性肝炎 B型肝炎・C型肝炎 | 正確な診断のためには問診とお腹の診察・エコー検査・腹部CT・血液検査が必要です。肝臓はかなり病気が進行していても症状がないことがあります。複数の検査結果を合わせて診断を付け、治療を進めていきます。B型肝炎やC型肝炎についても必要があれば検査をしています。 |
逆流性食道炎・胸やけ 喉の違和感・食道がん | 逆流性食道炎は胃液が食道に逆流して症状が起こります。症状が多彩な疾患で喉の違和感・胸焼け・胸痛・腹痛・嘔気などの症状が出ます。食道癌や胃癌でも同じ症状が出ることがあり注意が必要です。胃内視鏡で正確な診断をつける事が出来ます。逆流性食道炎は内服薬と食事療法でほとんどの方が治ります。食道がんは初期では症状がなく、進行すると食事が喉に引っかかるようになります。胃内視鏡で胃と同時に検査出来ます。 |
腹痛があれば、一度受診されることをお勧めします。その他、口内炎・食欲不振などもご相談ください。